便が硬い…出ない…便秘でお困りの方へ
日本人には便秘でお悩みの方が非常に多く、そのまま放置してしまうと痔や腸疾患など発症リスクが高くなるため、注意が必要です。「便秘は体質のせい」とお考えになられて、放置しないようにしましょう。適切な検査と治療を行うことで、便秘を改善することは可能です。
また、何らかの疾患症状として現れることもあり、重篤なケースでは、大腸がんなど悪性疾患が隠れている可能性もあります。便秘でお困りの方は、堺市北区にある末吉内科へお気軽にご相談ください。
便秘の原因は?どんな状態が便秘なの?
便秘の症状と呼ばれるのは、「排便回数が減少」と「排便困難」な状態です。排便回数の目安として、週3回未満の場合に便秘とされます。また、強くいきんでも少量しか出なかったり、下剤などを使用しないと便が出なかったりするなど、便秘の症状も人それぞれです。そのため、便が適切量でない、適切な出方でない場合は便秘とされます。
主な原因は、糖尿病などの消化器疾患以外の症状として便秘となることも食事習慣、運動不足、過度のストレス、便意を我慢する、下剤など長期服用など、あらゆる要因が重なって生じます。その他、注意が必要とされるのは、何らかの疾患の症状として便秘がある場合です。大腸炎や大腸がんなど消化器疾患のほか、甲状腺機能低下、パーキンソン病あります。
下記症状はありませんか?
- 便が固くてなかなか出ない
- 排便が週3回未満である
- 排便時に過度のいきみが必要
- 便が出たとしても残便感がある
- 強くいきんでも便が少量しか出ない
- 排便に下剤が必要
- 浣腸しないと便が出ない
- 毎日排便があるけれどスッキリしない
- 食物繊維などを摂っても便秘が解消しない
便秘は大きく4種類に分類されます
便秘が起こる原因によって、4種類に分類されます。
複数からなる要因によって、3種類の機能性便秘と器質性便秘の4つに分けられます。便秘の原因を特定することで、適切な治療が可能となります。
【弛緩性便秘】:蠕動運動の低下
大腸の蠕動運動が低下することで、大腸内に便が長く滞在してしまいます。この時、水分を過剰に吸収された便は硬くなってしまい、さらに排便しにくくなります。女性や高齢者に多くみられる原因として挙げられます。筋力低下・運動不足・食物繊維不足・水分不足・ダイエットなどで起こります。
【痙攣性便秘】:大腸・腸管の緊張
消化管機能をコントロールしているのは副交感神経ですが、この副交感神経が過度に緊張することで腸管が正常に機能しなくなり、便通異常を起こします。
【直腸性便秘】:便意が起こらず直腸に便が停滞
ライフスタイルなどで便意をいつも我慢していると、次第に便が腸に来ても便意が起こらなくなってしまいます。便が直腸に長く溜まるようになると、排便が困難となってしまいます。その他、切れ痔による排便時の痛みから、さらに便意を我慢してしまうことがあります。
長く便が腸内に滞在すると、次第に便が石状に硬くなり、潰瘍ができてしまいます。これを宿便性の出血性直腸潰瘍と言います。
【器質性便秘】:器質的原因による便の通過障害
腸閉塞や腸管癒着、大腸がんなど器質的要因から起こる便秘を器質性便秘と言います。腸管で通過障害を起こります。便秘を解消しようと下剤を服用して強制的に排便をうながすことで、大腸が破れたり、腸管穿孔を起こしたりする恐れがあります。また、便秘の症状に加えて、血便や激しい腹痛・吐き気・嘔吐などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
便秘症状による対処の目安
腹痛があるのに便意が起こらない
腹痛があるのになかなか便意が起こらない場合は、浣腸を試してみてください。
排便できないのに腹痛がひどくなる場合は、早めに当院へご相談ください。
便意があるのに排便がない
浣腸をしてみてください。浣腸を試しても排便がない場合は、消化器科や肛門科を受診してください。
毎日便が出るのにスッキリしない
食物繊維不足と水分不足が考えられますが、何らかの疾患が隠れていることもあるため、一度検査を受けるようにしましょう。
排便が数日なく、下剤を飲むが効果がない
毎日下剤を飲むと、便秘が慢性化してしまう恐れがあります。まずは、水分を多く摂るように心がけて、適度に運動をしてみてください。
下剤の服用などでお悩みの方は、一度当院までご相談ください。
下剤がないと排便できない(腹痛がない場合)
腸の蠕動運動が低下しているのが原因です。まずは、これまでの食事習慣や排便習慣を改善する必要があります。また、浣腸や腸内洗浄も効果的です。
肛門の周辺に便を溜めたままにしないこと、腸の自然な動きを戻すことが大切で、腸神経を刺激する下剤を長く使用すると蠕動運動が低下するため、適切な下剤に変更する必要もあります。
下剤がないと排便できない(腹痛がある場合)
主に下剤が強すぎることが原因で、で大腸に通過障害が起こっています。常用している下剤の量を減らすか、適切な下剤に変更する必要があります。
硬くてコロコロとした便が少しずつ出る
硬いコロコロとした便でスッキリしない主な原因は、水分不足と食物繊維不足です。腸の蠕動運動への刺激が弱いため、便が少しずつしか出てきません。水分を多く摂り、食物繊維を多く含む食べ物を食べるなど、食事習慣を変えるように心がけましょう。水分量が多い便にする便通剤を服用することもあります(塩類下剤・膨張性下剤)。
当院で行う検査
まずは、問診で便秘の状態をおうかがいします。便の性状、排便の状態、腹痛の有無、服薬、既往症、生活習慣などについてお尋ねします。次に腹部の触診を行います。
便秘の原因が、甲状腺機能低下症や糖尿病などの疾患の可能性がある場合は、血液検査を実施します。
その他、必要に応じて、エコー検査や腹部X線検査などを行います。
便秘だからと放置しないで…当院へご相談ください
便秘は体質だからといって放置してしまう方が多くみられますが、便秘をそのままにしてしまうと様々な合併症を起こす恐れがあります。便秘の症状の原因が消化器疾患の場合、病気が進行してしまうと完治が困難となってしまう可能性もあります。
末吉内科では、便秘治療に注力しております。患者様お一人おひとりのライフスタイルに応じて、最適な治療を行わせていただきます。便秘でお悩みの方や、長引く便秘が心配な方は、一度当院までお気軽にご相談ください。
お電話:072-256-2330